去年2010年の国際生物多様性年に引き続き、今年2011年は国際森林年だ。 2006年の国連総会において「森林に対する世界の市民の参加と理解」を目的として2011年を国際森林年とすることを決定した。 ロゴマークは「Frests for People(人々のための森林」。 2011国際森林年については↓参照 最後に森に行ったのは、いつですか そして、日本における国際森林年のテーマは「森を歩く」。 今日10月10日、青山にある国連大学で開催された国際森林年記念シンポジウム「誰もができる森林保全」(毎日新聞社主催)に行ってきた。 プログラムは以下の通り (1)ミニコンサート 「僕にできること~森へのオマージュ」 ソプラノ歌手 雨谷麻世のミニコンサート (2)基調講演 「市民共同の森づくり」 東京農大教授 宮林茂幸 (3)パネルディスカッション 「誰もができる森林保全」 NPO法人「時ノ寿の森クラブ」理事長・松浦成夫、認定NPO法人「JUON(樹恩)NETWOORK 」理事鹿住 貴之、林野庁次長沼田正俊 世界の森林面積は1700年代には土地面積の約5割を占めていたが、現在は約3割に減少し、1990年~2010年間の世界の森林減少は、我が国の国土(約37万平方キロ)の約4倍と近年森林面積が急減している。一方、国土の2/3が森林で覆われている日本は世界有数の森林面積を持つが、そのなかで大きなウエイトを占める人工林については、手入れがされず荒廃した森林が急増しているのが現状だ。 NPO法人「時ノ寿の森クラブ」の松浦さんは、静岡県掛川市奥で手入れがされず荒れた人工林の再生に取り組んでいる方だ。 認定NPO法人「JUON(樹恩)」の鹿住さんは大学生協の支援を受けて都市と農山魚村間のネットワーク作りを行っている人だ。 鹿住さんは『割り箸が地域と地球を救う』の著者の一人でもあり、間伐材を利用した国産割り箸の利用を広めている。 会場のウ・タント国際会議場(かなりひろい会場)はガラガラで参加者がポツリポツリ状態。 まだまだ一般の人の森林の関心は多くはなさそうだ。 それでも鹿住さんに言わせると「10年前には間伐と言っても意味が判らない人が大多数であったが、最近はそんなことはない」とのことだ。それだけ、森林・林業について認知度が上がってきているのかもしれない。 鹿住さん曰く「各地でイベントをやると、林業をやりたいという人が必ず一人ぐらい出てくるが、そんな人は大抵IT業界にいて30代のSEが多い。林業にとってIT業界は若手人材の宝庫かもしれない」だって。
by marifami
| 2011-10-10 22:43
| 環境
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