2011年に世界の人口は70億人を突破し、人間による穀物などを含めたエネルギー消費量(エコロジカル・フットプリント換算)は地球1個分の生産量に対して、1970年代に1個分を超え、2007年には1.5個分に達した。現在の消費ペースで行くと2030年には、地球2個分の資源が必要になる。 地球1個分をオーバーした分は本来地球の持っている未来の生産力を食いつぶす未来からの「先借り」だ。(以上WWF資料から抜萃) 解決策は? 消費資源の節約(WWFによれば今、世界中が日本の生活水準で暮らすと、地球2.6個分に相当するそうな。)か、もう一つはWWFでは言っていないが急激な人口増のストップだ。 前置きが長くなったけど、『滅亡へのカウントダウン 人口大爆発とわれわれの未来』上下(アラン・ワイズマン著)を読んだ。 「すでに70億人に達し、今世紀中に100億人を超えると予想させる世界人口。」日本を含め世界各国を回り人口増によってもたらさせる影響についてレポートし、「4日半ごとに100万人の割合で増え続ける人類は、地球環境にいかなる影響を及ぼすのか?」と読者に問いかける。 そして彼の結論はこうだ 「より豊かな世界を望むなら、人口規模を縮小しなければいけません」 著者は日本の未来については好意的だ。 第13章<縮小と繁栄>で日本を取り上げ、日本は人口が減り始めている初めての先進国で「人間は成長なしに繁栄できるだろうか?日本は否応なくそれを試みる最初の近代社会になる」と指摘。 秋の夜長ももう終わりです。
by marifami
| 2014-11-29 22:31
| 読書
|
ファン申請 |
||