1977年9月に打ち上げられたアメリカの惑星探査機「ボイジャー1号」は木星・土星・天王星・海王星を連続的に探査したあとも太陽系を航行していたが、NASAはボイジャー1号が昨年8月25日ごろ、人工物として初めて磁気ハイウェーと呼ばれる太陽系外周に位置する空間を脱出し(太陽圏脱出)、文字通り太陽系の世界を離れ恒星と恒星の間の宇宙空間(星間空間)に達したと今月12日に発表した。 ボイジャー1号、太陽圏離れ未到の星間空間に(讀賣新聞 2013年9月13日13時29分) 報道によれば今現在、太陽から約190億キロ離れた場所を時速6万キロで飛んでいる。 時速6万キロと言えば時速300キロの新幹線の200倍だが、ボイジャー1号自体は推進力を必要としない慣性飛行で今現在、太陽から遠ざかっているわけだ。 ちなみに太陽と惑星の距離(平均距離)はざっと以下の通り 太陽・地球 1.49億キロ 太陽・木星 7.78億キロ 太陽・土星 14.26億キロ 太陽・冥王星 59.1億キロ 190億キロとは一番遠い惑星である冥王星のざっと3倍以上の遠さで、ボイジャー1号から送られてくる信号は17時間かけて地球に届く距離だ。 ところでだ。 地球(太陽)からもっとも近い恒星はケンタウルス座α星(ケンタウルス座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ)。太陽系からの距離4.39光年(=415,294億キロ) (この項はWikipediaより引用) ボイジャー1号のはるけき彼方にケンタウルス座α星はある。 「ボイジャー1号」、ついに太陽圏を脱出 人工物初(AstroArts 2013年9月13日 この記事によればまた、1号の2週間前に打ち上げられたボイジャー2号も、近いうちに星間(恒星間)空間に達するとのことだ。 こちらの画像は国立天文台提供ソフト「Mitaka」の画像 今日現在のボイジャー1号の位置だ この縮尺では地球は太陽に近すぎてみることが出来ない
by marifami
| 2013-09-13 21:32
| 惑星 宇宙
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