子供電話相談室での一番驚いた相談ごと。 『ボクは蚊が嫌い。世界から蚊が一匹もいなくなって欲しい。世界から蚊がいなくなったらどうなるの?』という質問。 私も蚊は大嫌い。とにもかくにも体質的に蚊には刺されやすいタイプなのだ。 隣の人が1つ刺されたとしたら、こちらは5つ刺されること請け合いなのだ。 あの痒さはほんにいやですな。 夜、耳元でブーンという羽音を聞くと、アドレナリンが沸騰するくらい目がギラギラしまう。この世から蚊という蚊がいなくなったら、あの不快な痒みに遭遇することもなくなって、どんなに快適かとも思う。 と言いつつ、この世から蚊という昆虫がいなくなっていいのかと言えば、やっぱりそりゃないでしょう。 蚊は耳元をブーンと言いながら飛びかう蚊はぴしゃりと潰していいし、蚊は刺されたら痒いだけではすまされない日本脳炎やマラリアを媒介するやっかいな存在でもある。だからと言って、この地球上からすべての蚊を絶滅させていいかと言うと、そりゃ待ってよということだ。 さてと電話相談室での子供からの相談にはどう答える? 小さい頃から田んぼが拡がる里山や雑木林や山や海が目の前に拡がる環境で育てば、多分こんな質問は出てこないのではないかと考えた。 だれもが自然が豊かな場所で育つわけではないが、小奇麗な花壇があって衛生的で安全な管理された公園だけが自然という環境だけで育つと冒頭のような質問が出てくるかもしれないと文字通り自分勝手に考えた。 今日13日 住民目線で多摩川をよりよい川にすることを目的とした『第4回 多摩川流域市民学会』に行ってきた。 開催場所は自宅からは浅川対岸にある都立日野高校。チャリンコで10分程。 参加者はおじさん、おばさん中心にざっと100名程 プログラム みなさん、本業があるなかで精力的に「多摩川の自然と現状」に向き合っている方々ばかりだ。 冒頭の電話相談室の話は記念講演の矢島さんから出たエピソードだ。 矢島さんは日野市在住で多摩動物園長を長く務めた方で、長年住んでいる日野市内の環境変化(宅地化の拡大)の話をしたが、最後に話したのは動物園園長の頃に出演していたラジオの電話相談室での一番驚いたのは「世界から蚊が一匹もいなくなって欲しい。」という相談だったとか。 矢島さんが答えたのは「カエルのこと、考えたことある?」「カエルの食べ物がなくなったら、カエルはどうなる?」と話したそうだ。 さてともうひとつ 同じく記念講演をした津戸英守の「多摩川のカワラギクと野鳥」 1970年後半から80年代前半にかけては多摩川・浅川合流付近の河原にはカワラノギクが文字通り群生していたという話。 『今日は皆さんが飽きるくらい、合流地点にかっては群生していたカワラノギクのビデオを延々とお見せします』 いつも見慣れた合流地点にあんなにカワラノギクが群生していたとは、露知らず。 この画像は上流・羽村の多摩川河川敷で人の手で育てられているカワラノギク。 (2005年撮影 これを見たくてチャリンコで2時間ほどかけて羽村に行ってきた)
by marifami
| 2013-01-13 22:15
| 多摩川
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