自民党、公明党は菅内閣に対して6月2日に内閣不信任決議案を提出する予定で調整に入ったとのこと。不信任の理由は「菅首相は今回の東日本大震災対応、東電福島第1原発事故対応を含め、今日の日本の危機に立ち向かうには根本的に熱意も能力も欠落している」らしい。 民主党内にも、菅おろしの声が燻っているというより、公然と高まりつつある。小沢元代表はウォール・ストリート・ジャーナルでのインタビュー記事では管内閣の福島第1原発事故対応での不手際を踏まえて「首相は一日も早く代わったほうがいい」と述べ、与党サイドで公然と「菅おろし」を宣言した。 自公のみならず、民主党の反管派は菅総理を引きずり降ろし、次にどうすんだ? 民主党内の反菅派は、菅総理に代わって小沢さんがこの国難(かなり仰々しいけど)に立ち向かうととでも言うのか。自公はこの時期に衆院解散・総選挙を実施し、谷垣さんが総理になると言うのか。そうじゃなければ次の総理選出劇で禅譲を狙っているのか。 はたまたあっと驚く人材を表に出してこの国難に立ち向かうとでも言うのか。 まさか、坂本竜馬を墓から蘇らせて、この日本を引っ張って行かせるとでも言うのか。 「反菅」の姿勢はともかく、菅さん後の人物像とビジョンがまったく見えない中での永田町政変劇は進行しつつある。 菅さん退陣後に原発事故で家を追われた福島県の避難民の前で、避難所生活を強いられている茨城、福島、宮城、岩手県民の前で宣伝カーに乗って与党、野党互いに非難合戦の選挙演説をしようと言うのか。 今回の大震災は明治維新、さきの第二次大戦終戦と並ぶ、日本の第3の危機と言われている。言わば未曾有の危機に対応しなくてはならない局面だが、我々選挙民が選んだ国会議員の多くはまったくもって、従来「永田町論理」で動いているとしか思えない。 仮に菅総理が巷で言われているような「駄目総理」だとしてもだ、今この瞬間の国難(!!??)を乗り切るためには内閣を変えるようなことをする時間もエネルギーもないはずだ。好き嫌いは別にして菅内閣を且ついで行くしかない。それが今までにはない新しい永田町論理じゃないの?ビジョンなき菅降ろしをする前に菅内閣に力を貸せと言いたい。 菅内閣の総括はもう少し後でもいい。 今は茨城、福島、宮城、岩手への支援と復興、それと日本再生を実施するための助走段階だ。 今年一杯、菅内閣は死ぬ気で全力疾走しろ。内閣の総括はその後でいい。
by marifami
| 2011-05-29 21:11
| 新聞テレビ報道
|
ファン申請 |
||