1月20日に就任したアメリカのオバマ大統領は就任演説で 『我々に必要なことは、新しい責任の時代にはいることだ』と述べたとのこと。 また「『世界は変わった。 だから我々も世界とともに変わらなければならない』と強調」 (1月21日付け読売新聞夕刊(第4版)記事より) 不人気のブッシュさんに代わってアメリカの新しい指導者に就任したオバマ新大統領。 アメリカだけではなく世界中のマスコミがこの新大統領の就任を報道しているんだ。 アメリカはどう変わるか? アメリカが変えなくてはならない”国策”の一つに対キューバ経済封鎖解除がある ことをつい今日知った。 アメリカは1962年から「対キューバ経済封鎖」を実施している。 国連では17年連続してアメリカの「対キューバ経済封鎖」解除を加盟国の 圧倒的多数で求めている。 ちなみに2008年の第63回国連総会ではアメリカの「対キューバ経済封鎖」解除 決議は賛成185カ国、反対はアメリカ、イスラエル、パラオの3カ国だった。 この件については↓参照。 米国の対キューバ経済封鎖資料 (1) 『父ゲバラとともに、勝利の日まで』 ーアレイダ・ゲバラの2週間ー(星野弥生 編集・訳 同時代社)を読む。 1959年カストロとともに『キューバ革命』をなしとげたチェ・ゲバラの娘の アレイダ・ゲバラさんの2008年5月14日から28日までの日本滞在2週間 で行った講演と対話を記録した本だ。 この本のなかで小児科医の彼女は言う。 『ーあくどい(商売) (キューバはニッケル埋蔵量が多い) 経済封鎖法が始まった時に、米国はニッケルを買うのをやめました。 しかし、この法律の重要な点は、他の国の人びとがニッケルを買うことも 阻むというものだということです。 日本政府がキューバのニッケルを買おうとした時に、米政府はなんと言ったで しょうか。キューバのニッケルを買うのなら、日本から一切ものを買わない、 と言ったのです。 ー医療品封鎖の意味 経済封鎖法は食料や医薬品に適用されるべきでないと想定されています。 ・・残念なことに、10種類の薬があるとすればそのうち8種類の薬は アメリカ合衆国の研究所で作られれているものです。キューバの国民は 他の国民と同じく薬を必要としています』 日本を訪れた彼女は、父チェ・ゲバラのこと、キューバの現状を語り、 父チェ・ゲバラがかって訪れた広島を行く。 彼女は言う。 『広島を訪れた時、父は私の母にとっても素敵な絵はがきを送ったのです。 彼はこう書きました。 「このようなところを訪れると、世界平和のために闘う気力がもっと湧いてくる」』 団塊世代の俺にとって、チェ・ゲバラとは正直随分と懐かしい名前だ。 この名前にひかれてこの本を読み始めた。 そして薄々は知っていたが、米国の対キューバ経済封鎖の酷さをこの本で 改めて認識した。
by marifami
| 2009-01-21 23:10
| 読書
|
ファン申請 |
||